日常的に多くの方が経験する「頭痛」。いつものことだからと軽く考え、痛み止めでその場しのぎをしていませんか?繰り返す頭痛は体からの異変のサインかもしれません。中には放っておくことで悪化し、日常生活に支障をきたすケースもあるため、軽視できない症状なのです。
頭痛には「病気によるもの」と「そうでないもの」がある
頭痛は大きく2つのタイプに分けられます。原因に病気が関係しているかどうかで対処法も大きく変わってきます。
原因が病気でない「機能性の頭痛」
明確な病気が見つからなくても頭痛が繰り返し起こるタイプです。いわゆる“頭痛持ち”に多く、生活の質に影響を与えやすいものの、命に関わることは基本的にありません。
・片頭痛
片側もしくは前頭部に、ズキンズキンと脈打つような痛みが出るのが特徴。吐き気や光・音への過敏反応を伴うこともあり、20〜40代の女性に多く見られます。ストレスやホルモンの変動、特定の食べ物が引き金になることも。
・緊張性頭痛
頭をギューッと締めつけられるような重だるい痛みが特徴。長時間のパソコン作業やスマホの使用、不良姿勢、眼精疲労などが原因となります。慢性化しやすく、幅広い年代に見られます。
・群発性頭痛
目の奥に突き刺すような強烈な痛みが、毎日のように決まった時間帯に繰り返し起こります。発作的に短時間続き、涙や鼻水が出るのが特徴です。女性よりも男性に多く見られる傾向があります。
病気が関係している「症候性の頭痛」
脳や神経などに病気がある場合に起こる頭痛です。たとえば、くも膜下出血、脳出血、脳腫瘍、髄膜炎などが代表例です。急激な痛みや嘔吐、手足のしびれ、意識障害、高熱などを伴う場合は、すぐに病院を受診してください。
頭痛を引き起こす生活習慣とは?
多くの頭痛は、実は毎日の習慣の中にきっかけがあります。見直すことで予防につながるかもしれません。
● 食べ物による影響
チョコレート、赤ワイン、チーズ、ハムなどの加工食品、うま味調味料などは、片頭痛の引き金になることがあります。頭痛が起きた時に何を食べたかを記録しておくと、原因の特定につながることもあります。
● 睡眠の乱れ
「寝不足は頭痛のもと」とよく言われますが、実は寝すぎも頭痛を引き起こすことがあります。休日の“寝だめ”などで生活リズムが崩れると、自律神経が乱れやすくなります。毎日の起床・就寝時間を一定に保つことが大切です。
● 気圧や気温の変化
梅雨や台風などの低気圧が近づくと、体調に影響を受ける方が多くなります。また、気温差が激しい時期や強い光・騒音などの刺激も、頭痛の原因になることがあります。
● ストレスと疲労の蓄積
身体的な疲れや精神的ストレスは、筋肉の緊張や自律神経の乱れを引き起こし、頭痛に直結します。日頃から無理をせず、心と体を休める時間を持つことが予防に有効です。
整骨院でのアプローチも効果的
「頭痛=病院で診察」というイメージがありますが、整骨院でもケアできる頭痛があります。機能性の頭痛は、身体のゆがみや筋肉のこり、自律神経の乱れと深く関係しているため、体の調整が大きな改善につながることもあります。
● 筋肉のこりを和らげて血流を改善
首や肩まわりの筋肉が硬くなると、血行不良によって神経が圧迫され、頭痛が起こりやすくなります。手技や電気施術を用いて筋肉をほぐすことで、緊張型頭痛の緩和が期待できます。
● 姿勢の崩れを正す調整
猫背や前かがみなど、悪い姿勢が続くことで頭への負担が大きくなります。骨格や骨盤のバランスを整えることで、頭痛の出にくい体づくりを目指します。
● 自律神経のバランスを整える
ストレスで乱れがちな自律神経を、リラックスできる施術で整えます。副交感神経が優位になることで体が深く休まり、慢性的な頭痛の軽減にもつながります。
頭痛でお悩みの方は当院にご相談ください
「検査では異常がないと言われたけれど、頭痛がつらい」「薬を飲み続けるのは心配」そんなお悩みをお持ちの方に、当院では一人ひとりの状態を丁寧に把握し、根本からの改善を目指しています。
施術だけでなく、姿勢のアドバイスや生活習慣の見直しサポートまで行い、再発しにくい体づくりをお手伝いします。
頭痛は、放っておいても自然に治るとは限りません。つらい症状を我慢せず、気軽にご相談ください。早期のケアが、健康で快適な毎日への第一歩になります。